手元を離れていった雲台たちとその理由〜KIRK編〜

ブログ引越しのために過去の記事を見ていると、すでに売却して手元に残っていない雲台も多々ありました。今回はKIRKの雲台に絞って手放してしまった理由について記録を残しておきたいと思います。

気づけばKIRKの雲台は全部手放していた!

自分でも今気づきましたがKIRKの雲台は何ひとつ残っていません。マクロフォーカシングレールやクランプ、Lブラケットなどはめちゃくちゃ気に入って使っているのですが、どうも雲台とは相性が悪いのかもしれません。
それでは使ってきた雲台を見てみましょう。

KIRK 自由雲台 BH-1 / BH-3

KIRK BH-3 BH-1

左がBH-1、右がBH-3。大きさは違うものの、デザインはほとんど同じです。BH-3のフリクションノブはゴムを巻いて動かないようにしています。今はクランプがリニューアルされており、さらに脱着がスムーズになっています。

デザイン…シンプルで無骨なデザインですので飽きないかな?と思っていましたが、逆に盛り上がりもないので他の個性的なデザインの雲台に目移りしてしまいました。

長所…ノブ式のクイックリリースクランプは、他社よりも少ない回転でクランプの開閉ができるので、素早い機材の着脱が可能です。他社製プレートとの互換性が高く、ほとんどのメーカーに対応しています。
主要な部品は6061-T6アルミ合金から削り出しで製造されており、内部機構もステンレスと真鍮・デルリン材が使われています。素材の面での信頼度は高く、耐久性に優れています。実際中古市場に出回っているKIRKの製品は他社の中古の製品と比べて、不良品・故障品が少ないように思います。
ロックノブは力を入れやすく使いやすいです。

手放した理由…パンロックノブと、フリクションコントロールノブが似過ぎているため、誤操作してしまうことがありました。またフリクションコントロールの調整が繊細過ぎて、微妙な調整がしにくいのもストレスでした。そして何よりも肝心のボールの滑らかさがRRSやアルカスイスに及びませんでした。

お勧めするか?…クランプは使いやすくて良いのですが、雲台部分はBH-1・BH-3のいずれも他社よりも優れている点が見つかりません。価格もそれなりに高いので、よほどこのデザインに惹かれない限りお勧めしません。

KIRK MPA-2

KIRK MPA-2

特徴…一脚専用雲台です。前後方向のティルトのみの非常にシンプルな構造で、一脚撮影に特化した雲台です。クランプには六角レンチが仕込まれております。これにより容易にクランプの向きを変更できます。

長所…固定力が素晴らしいです。最近メーカー発表の耐荷重を信じないようにしていますので36kgという数字を懐疑的に見ていましたが、大袈裟ではなさそうです。
メインノブの操作の感触が、非常にしっとりしていて心地良いです。

手放した理由…メインノブのロックが際限なく締まっていく感じで、現在の固定具合が分かりにくいと思いました。締め込んだ時の構図のズレも若干ながらあります。
しかし一番不満だったのはフリクションが調整できないことでした。一脚用雲台こそ付いていてほしい機能なので残念でした。

お勧めするか?…私の好みではなかっただけで、一脚用雲台としては素晴らしい製品だと思います。フリクションコントロールが必要ない方であればお勧めします。

KIRK ジンバル雲台 G1

KIRK ジンバル雲台 G1

特徴…あらゆるジンバル雲台の機能を詰め込んだ全部入りといった感じのジンバル雲台です。

長所…通常ジンバル雲台はトップマウントとサイドマウントの2種類あります。機材への負担や安定感を重視すればトップマウントですし、バランス調整のしやすさや、重量で選ぶならサイドマウントとなり、悩ましいところでした。実際、そうした声に応えるようにウィンバリーヘッドでは、サイドマウントキットがあります。しかしKIRK G1では最初からどちらにも対応可能な構造となっています。
OP/TECHのネオプレン製カバーポーチや、ボンダス製の5/32インチと3/16インチのT型ハンドル六角レンチなど、付属品までこだわりを見せるのはKIRKならではです。

手放した理由…なんとも言えないG1という製品ロゴのダサさが一番好きになれませんでした。
それと動画撮影を目的としていたのですが、フリクションコントロールを効かせた時に擦れるような音が大き過ぎて、動画には実質使えませんでした。
Really Right Stuffと似たような構造だったので各部に角度目盛りがついていれば多重列パノラマ撮影ができたのに…などなど、後発で出した割には今一歩感が拭えませんでした。

お勧めするか?…望遠レンズを使用したスチル目的であればコスパの高いジンバル雲台だと思います。フリクションをかけた際に出る擦れ音が影響するような被写体かどうか検討してください。

まとめ

以上「手元を離れていった雲台たちとその理由〜KIRK編〜」でした。

聡明なみなさまなら分かってくれると思いますが、今回私は「KIRKの雲台が悪い」と書きたかった訳ではありません。あくまでもなぜ自分に合わなかったのだろう?と振り返っただけです。

私と違って「すごく使いやすい!」とか「一番格好いい!」と感じる方もたくさんいらっしゃると思います。

いちユーザーのいち意見として受け止めていただけたら幸いです。

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haku
こんにちは三脚フォトグラファー「ハク」です。 当ブログのキャッチフレーズは「探していた三脚と雲台の情報がきっと見つかる!三脚雲台沼ブログ」です。 当ブログを読めば大抵の三脚雲台の悩みは解決できるようになるはずです。 どうぞよろしくお願いいたします!
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