三脚の使い方

今回は三脚の基礎の基礎のお話をしたいと思います。三脚に詳しい方なら全部知ってる内容になるかもしれませんが、おさらいのつもりで読んでいただけたら嬉しいです!それではスタート!

三脚の使い方

高さの合わせ方

三脚には伸ばし方というものがあります。まず伸ばしたい高さ、つまり構図が決まったら脚をその高さに合わせる訳ですが、実は正確にその高さに合わせるのは初心者にとって至難の技です。このくらいかな?と思って立ててみたものの、全然違う高さだった。。なんて悔しい思いは誰もが経験しているのではないでしょうか?そもそもなぜ上手く高さを合わせられないのでしょうか?それは「角度が付いていると長さと高さが一致しない」からです。まずは下の図をご覧ください。

上のようにセッティングする高さによって、脚を伸ばす長さも変わってきます。高さが高くなるほど、伸ばす長さが長くなります。三脚によって開脚角度が異なりますので、上の通り伸ばせば大丈夫ではありませんが

  • 1段目の高さの範囲内なら5cmくらい長く伸ばす。
  • 2段目の高さの範囲内なら10cmくらい長く伸ばす。
  • 3段目の高さの範囲内なら15cmくらい長く伸ばす。

というように自分の使っている三脚の長さや段数に応じて、ある程度の目安をあらかじめ決めておけば、実際のセッティングで凄く高さ合わせが楽になると思います。

脚の伸ばし方

脚のロックを解除して脚を伸ばす際に、必ず太い脚から伸ばします。この理由は脚が太ければ太いほど剛性に優れているからです。ただし【絶対に】という訳ではありません。たとえば足場が水や泥などの場合、一番下の脚を伸ばせばロック内部への水の侵入を防ぐことができ、メンテナンスが楽になります。

脚のロックは基本的に1段ずつ伸ばしてロックしていくのが理想的です。もし一旦すべてロックを解除して伸ばした場合は、上のロックから締めていきます。なぜなら下からロックをしていくと緩んでいる上のロック機構に強い負荷がかかり、故障の原因となるからです。さらに詳しく知りたい方は、下記リンク記事をご覧ください。

三脚を快適に長持ちさせるためにやってはいけない事 (共回り防止対策)

三脚には前脚がある

三脚に「前脚」があることを皆さんはご存知でしたか?これは雑誌CAPAのMOOK「デジタル一眼Q&Aハンディ辞典」に書かれていたのですが、製品名や型番の記載がある脚が前脚となるそうです。とは言えどの脚を前脚にしても性能の差はありません。

また前脚を一本出してセッティングすることに、もうひとつ理由があります。それは通常、レンズ側がもっとも重くなるからです。重心が前に寄った時に前脚があると踏ん張りが効き、転倒事故の確率がグッと減ります。もちろん現場の状況によって、前脚が出せない場合がありますが、可能な限り前脚を出すように癖付けておくと良いと思います。

三脚の水平の合わせ方

屋内と違って屋外の地面はフラットで水平だとは限りません。最終的な水平は雲台で調整すれば良いのですが、あまりにも不安定な足場にそのまま接地すると、転倒の可能性が高まります。三脚自体に水準器が付いている物を選ぶと、簡単に調整が可能となります。

気泡が少し手前左に寄っています。この気泡が寄っている方向が最も高い位置を示しています。この場合は左脚は動かさず、まずは右脚を少し伸ばします。

すると気泡が手前真ん中に移動します。次に前脚(向こう側の脚)を伸ばします。

このように簡単にセッティングできますから、面倒くさがらずに挑戦してみてください。またこの水準は多少ズレていても、特に問題ありません。なぜならこの水平出しは転倒を防ぎ、安定性を高めることが目的だからです。ですので、神経質になって正確に行う必要はありません。

エンドフック・ストーンバッグは使うべき?

かつて三脚は「重ければ重いほど良い」とされていました。私が行ってきた数々の検証においても「重ければ重いほど良い」という検証結果が出ています。

しかし徒歩での移動や、登山、旅行などでは大きく重い三脚は、苦行でしかありません。そこで活躍するのが「ストーンバッグ」や「エンドフック」です。

ただこのエンドフック、よく風の強い日にバッグを吊り下げている方を見かけるのですが、結構風に煽られてブラブラと揺らしています。あれではブレ防止どころかブレを誘発してしまうのではないか?とハラハラします。

実際にはどうなのか、近くにあった印刷物を撮影して、ピント位置周辺を拡大し検証してみました。

左は通常の三脚使用、右は一定の間隔でエンドフックに吊り下げたバッグを軽く揺らした場合です。サムネでも分かるくらい、やはり揺らした方はブレていますね。つまり良かれと思ってバッグを吊ったのに、それが原因でブレてしまうという事態が起こりえます。揺れてしまうほど風の強い現場では、使わない方が賢明です。

とは言え風の強い日はブレ対策を徹底したいところ。この悩みを解決するのがロープファスナーです。

私が愛用しているのはNITEIZE(ナイトアイズ) というメーカーのカムジャム XTです。アルミ製で非常にしっかりした信頼できる製品です。気になる価格は1100円前後。ロープは別売で2.4mm15.5mで2100円前後です。

これで風が吹いていても安心です。80cm程度に切ったロープと合わせても重量は47gと軽量です。また足場が不安定な場所では近くの柵や木にロープを括って転倒や滑落防止にもなります。このメーカーはロープも非常に強いので安心です。樹脂製のロープとセットになった安価なものもあります。そちらでも良いと思います。

センターポールは使うべき?

ReallyRightStuffの創始者であるブライアンはセンターポールを忌み嫌っていたことで有名ですが、私はケースバイケースだと思っています。めちゃくちゃ明るい状態でシャッタースピードも高速であれば、まずブレませんからセンターポールを使っても大丈夫です。またストロボを使って撮影する場合もブレませんから、積極的に使用してOKでしょう。またシャッターチャンスが迫っている場合、センターポールを使ってセッティングの時間短縮をした方が良い時もあると思います。

しかしどうしたってセンターポールを伸ばすことは、ブレの要因になることは間違いありません。また機構が増えれば増えるほど剛性は弱まります。高さが増すことによりブレへに弱くなることが懸念されます。センターポールの特性を知り、使うべきかどうかよく考えながら利用することが大切です。

狭い場所での三脚の立て方

まず三脚を使う前に知っておいてほしいのですが、三脚を使う人間は少数派です。世の中の大半の人は三脚を使いませんし、持っていません。つまり三脚を使う気持ちが分かりません。狭い通路や人の往来が激しい場所で三脚を使っている人は邪魔でしかないのです

人の往来が多い狭い場所では基本的に使わないようにするか、どうしても使う場合は周囲の人に注意してなるべく邪魔にならないように心がけましょう。

もっとも良いのが早朝や夜間といった人通りの少ない時間帯を狙ったり、橋や歩道橋であれば欄干や手すりに脚を一本乗せて使うといった方法が効果的です。

マルチクランプなどを使って手すりやガードレールに固定するという方法もあります。

まとめ

さて今回は初心に戻って三脚の使い方をまとめて書いてみました。あまり三脚について知らない方にとっては「あーそうなんだ!」という事が多かったと思います。同じ三脚だったとしても、正しい使い方を学ぶことで、写真の完成度がほんのちょっと良くなると思います。参考になりましたら幸いです!ではではー

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haku
こんにちは三脚フォトグラファー「ハク」です。 当ブログのキャッチフレーズは「探していた三脚と雲台の情報がきっと見つかる!三脚雲台沼ブログ」です。 当ブログを読めば大抵の三脚雲台の悩みは解決できるようになるはずです。 どうぞよろしくお願いいたします!

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