六角穴付きボルトを緩めるとき、どの工具を使用するでしょうか?
多くの方が真っ先に手に取るのは六角レンチではないかと思います。
しかし六角レンチと一口に言っても、その種類は様々。
短いものもあれば、長いものもあり、しなりのある柔らかいものもあれば、持ち手が太くほとんどしならない固い素材でできたものもあります。
また長さや固さだけではなく、六角の形状もメーカーによって異なります。
このように、長さや硬度、六角形状、持ち手の形状などによって使い勝手は変わりますが、よほど品質の悪い工具でもない限り、六角穴の規格(サイズ)さえ合っていれば、ボルトを取り外すことができます。
しかし、錆びて固く固着したボルトや、ネジロック剤で強固に固定されたボルト、六角穴が舐めかけてしまったボルトなどを外すには、小さく細い六角レンチでは心もとない場合があります。
そんな不安な状況の時に安心して使える工具を入手しましたのでご紹介したいと思います。
DEEN フレックスビットスピンナーハンドル「DNFBS」
今回ご紹介するのは、DEENのフレックスビットスピンナーハンドル「DNFBS」です。
ビット用のスピンナーハンドルというのは初めて見た気がします。
非常美しい鏡面仕上げで所有満足度は高いです。
ビットホルダー部分はスライドロックタイプです。対応している規格のビットであれば、六角穴にビットが噛み込んだとしても、ビットが抜けてしまうといった心配がありません。
DEENのロゴは控えめ。一見するとKTC neprosにそっくりです。おそらく意識してデザインされたのだと思います。
nepros同様、手触りも滑らかです。
ラベルは剥がしにくいです。ヒートガンで暖めてから剥がしましたが、こんなにベッタリと糊跡が残りました。
ブレーキパーツクリーナーで綺麗に落とせますが、もう少し綺麗に剥がせるラベルを採用してほしいです。
適したビットの規格
対応しているビット二面幅(mm)S1は6.35mm。もっとも普及しているビットですね。
寸法(mm)L2は8.2mmのものがもっとも適したビットだと思います。
PB SWISS TOOLS。美しいです。
Mac ToolsのアドバンスドヘックスやUSAGのダメージキャップスクリューグリップヘックスなども同じ規格サイズですので、舐めかけた六角穴のボルトもこれで安心です。
取り外しにくいですが、snap-onの低頭ビットも一応は脱着可能です。
プラスドライバーの低頭ビットは抜けなくなる可能性があるので止めておいた方が良いと思います。
使用感
それでは実際に使ってみましょう。中強度ネジロック剤を塗布し固定したM6ネジを取り外してみます。
グリップの太さがあるので、しっかり力を込められます。多少固着していても握る手が痛くなることはありません。
六角レンチではかなりしなって不安を感じましたが、こちらはそういった不安は一切なく、長さも程々ですので意識して力を入れない限り、不意にオーバートルクに達することもありません。
真似はしないでほしいですが、熱を入れなくても簡単に緩めることができました。
一度緩んでしまったらハンドルを立ててドライバーのように回せば、あっという間にボルトを取り外すことができました。やはり長すぎず短すぎないこの長さ、かなり扱いやすいですね!
購入先・価格
私はファクトリーギアのネット通販で購入しました。

価格は税込2,790円。安いとは言えませんが、他に代替品がなく、仕上げも良いので高くはないと思います。
こういったニッチな工具は欲しい人だけが求める工具だと思いますので、価格がネックになることは無いでしょう。


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