外出自粛だったらブツ撮りすれば良いと思うんだ❸

さて前回の続きです。前回記事 ↓↓↓↓↓
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とその前に、また脱線して撮影用アクセサリーの補足です。今回は手作り機材の紹介です。

手作りライティング機材の紹介

今回は黒締め用の筒やレフ板、撮影台用の補助台の手作り方法を紹介したいと思います。

まずは黒締め用の筒です。バックペーパーの筒を40cmくらいに切り分けます。貼り付けに使っている紙はラシャ紙です。理由は安いのと薄くて貼りやすいからです。少し反射率が高いので暗くなり過ぎなくて扱いやすいと思います。

貼り付け方法も至ってシンプル。ノリとパーマセルテープで貼り付け完了です。

お次はレフ板。100均に売っているのり付きスチレンボードに先ほどのラシャ紙を貼り付けたら白黒レフ板の完成です。

最後は撮影台が低い時にちょっと高さを上げたい時や、撮影台が明るくて反射の影響を受けそうな時に、台から離す目的で使う補助台です。

これもとっても簡単で、赤レンガにグレーのケント紙を貼り付けるだけ。グレーの理由はもっとも被写体に反射の影響を与えにくからです。


部屋で撮影する時の問題点として【光がバウンスして回ってしまう】ということを書きましたが、その光の影響は被写体だけではなく、部屋中のあらゆるものに影響を与えます。

先ほどご紹介したアクセサリーは、まさにその光が回ってしまう性質を利用したものであったり、逆に光の影響を極力軽減するためのものだったわけです。

ようやくここで本題に繋がって、前回の問題点の解決編に入りたいと思います。

映り込み対策

光が回ってしまった物と被写体との距離が近ければ、一体どんな問題があるのでしょうか?

色が反射して被りを起こしたり、反射光によって意図しない部分にハイライトができるといった問題もありますが、一番の問題は被写体に映り込んでしまうことです。

ちょっと分かりにくいですが、右端カタカナ「アクエリアス」のス辺りから右端とその下方向にかけて映り込んでいるのが、撮影台の真横にあったインクジェットプリンターです。

これを解決するには被写体と距離を離せば良いのですが、狭い部屋では離せるスペースがありません。となると残る解決策はひとつ。別のものを映り込ませるという方法があります。

上の写真が汚く見えるのは映り込んでいる物がプリンターだからです。もっとシンプルな、例えばさっき作ったレフ板だったらどうでしょうか?

このようにプリンターの映り込みを自然に隠すことができます。

ライティングで立体感を演出する

光が均等に当たりすぎるとのっぺりとした写りになってしまい、立体感を失ってしまいます。下の画像を見てもらえると分かるように、ハイライトやシャドウがある方が被写体の形状が伝わりやすくなります。

立体感は商品を正確に伝える上で非常に重要です。ここで一旦アクエリアスのメーカーサイトに行って、どんな商品写真が使われているか、確認してみることにしました。

何となく写真じゃ無さそうです。が、イメージとしては左側やや前方からメインライト、右側白レフという感じですね。しっかり輪郭も出ているので黒締めしていて、ハイライトもしっかり出ています。これを目標にセッティングし直したいと思います。

ソフトボックス+トレペだと光が柔らかくなりすぎるので、ソフトボックスは外して撮影したいと思います。

さてライティングは良い感じになってきたと思うのですが、なんとなくメーカーサイトのアクエリアスと比べて、私の撮影したアクエリアスって透明感がないと思いませんか?

実際のアクエリアスって結構濃いのですけど、でも皆さんがイメージしているアクエリアスってメーカーサイトの画像のように、結構透明に近いと思うのです。だからリアルに撮影しても濁っているように見えてしまう訳です。

これって言って良いのか分からないですけど、ブツ撮りの現場では中身を変えちゃうってことがよくあるのですよ。化粧品なんかでもよくやります。例えば今回のアクエリアスだったらすっごく水で薄めたりしちゃうわけです。

一回試しにやってみましょうか。

ちょっと薄めすぎましたね。でもさっきよりはメーカーサイトの画像や皆さんの頭の中のアクエリアスのイメージに近づいたのではないでしょうか?

撮影完了

アクエリアスが美味しくてつい飲みすぎて薄くなってしまったので、粉末のアクエリアスを買ってきて濃さを調整しました。撮影後、切り抜いて完成です。

それでは3枚を並べてみましょう。

ハイライトの位置は好みは分かれるかもしれませんが、立体感や透明感がうまく再現できていて、このように狭い室内でも工夫次第でクオリティを高めることができます。

ぜひ皆さまもこの機会にブツ撮りにチャレンジして、ついでにお持ちの三脚や雲台の撮影してハッシュタグ【#三脚ポトレ】をつけてTwitterに投稿してくれたら嬉しいです!

<三脚ポトレブツ撮りギャラリー>

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haku
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