さて前回の続きです。前回記事→外出自粛だったらブツ撮りすれば良いと思うんだ❶
と、その前に前回ご紹介したセッティングやアクセサリーの説明をもうちょっとだけしておきたいので補足します。
まずこのセッティングの良いところは据え置き型の撮影台と違って、片付けることができるという点です。撮影中は部屋を占領しますが、撮影後はほとんど場所を必要としません。

このようにデスクの隙間スペースなどに撮影台のコンテナや天板、ソフトボックスを仕舞っておくことができます。
撮影台として使っているこちらのコンテナはこんなにコンパクトにたためますので、とても重宝しています。軽くて扱いやすく、それでいて丈夫であることも撮影台として優れています。
このコンテナの上に載せる天板はファルカタ材を使っています。一見すると桐のように見えますが、木ではなく豆科の草が原料です。マメ知識ですよ豆だけに。
ファルカタ材の良いところは軽くてそこそこしっかりしていること。集成材や合板なので反りが起こりにくいことも、天板としてはメリットですね。値段も安く600×13×400で1枚880円でした(近所のホームセンターで)。デメリットは柔らかいことと、色が明るすぎることでしょうか?でもブツ撮りにおいては、よっぽど重い物を載せない限り、特に問題ないと思います。

ファルカタ材と黒テープ
パーマセルテープ(Shurtape)の代用として、カモ井のマスキングテープをおすすめしましたが、ほんのちょっと薄く、反射率が少し高めです。上の写真を参考にしてみてください。他は特に差を感じません。2020年4月4日時点アマゾンで、Shurtapeが1600円、堀内カラーのパーマセルテープが1400円に対して、カモ井のマスキングテープは832円ですから結構お買い得だと思います。
先ほど机の隙間スペースにコンテナと一緒に立てかけてあったCactusのソフトボックスCB-60Wを選んだ理由も一瞬で折りたためるという収納性です。こういう大物は結構場所を取るので、平たく折りたためるというのは有り難いです。しかもさらに
くるっと丸めることもできますので、ゴムで縛ったりぴったりのケースに入れれば、カメラバッグにも楽々収納できます。スタジオに持っていく時も荷物は極力小さくまとめたいので、非常に助かってます。ただずっと丸めていると変な型が付くので、普段は平たく二つ折りにして隙間などデッドスペースに仕舞っています。
撮影しましょう
前回、「次回は実際に撮影してみたいと思います。」と締め括ったのに、えらく引っ張ってしまいました。それではセッティングから見てみましょう。


白バックペーパーのみの時よりも、結構撮影スペースは必要です。それでもたたみ2畳分くらいのスペースだと思います。



キャップの部分が暗くなりすぎたので、キャップの部分にだけレフ板を使用しています。
バックからのライティングによりグッと透明感が増しましたね。何より「中にアクエリアスが入っているんだ」ということが分かりやすくなったのが一番の進歩です。ハイライトの位置も良くなりましたし、黒締めをしたことで輪郭が引き立ちました。特に右下辺りはしっかりと形状が分かるようになりました。切り抜きも左側はペンツールで縁取っていかなければ切り取れませんでしたが、右側はアクリルブロックの部分以外は自動選択ツール一発で切り抜けました。作業効率は段違いです。
残る問題点
しかしまだ問題点は残っています。
すぐ右横のプリンターが映り込んでいますね…。
そして一番の問題点は光が均等に当たりすぎていてのっぺりしているということです。つまり立体感がないのです。2枚の画像を用意しました。どちらが立体感があるか比較してみてください。
いかがでしょうか?断然左側の方が立体感を感じると思いませんか?このようにハイライトやシャドウは立体感を伝えるために必要不可欠な写真表現なのです。次回はこのあたりのことを書きたいと思います。


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