今回はブツ撮りであるとめちゃくちゃ便利なアクセサリーをいくつか紹介したいと思います。
ひっつき虫
繰り返し貼ってきれいに剥がせる粘着剤です。メモの貼り付けや小物の固定などに大変便利です。
ブツ撮りでは不安定で立たせにくい商品を立たせるために使うことが多いです。
また洗濯洗剤の詰替など形が歪んでしまう商品を撮影する時に、見えない部分に粘土を詰めて形を整えるという裏技があります。

左は自立しにくい商品だったためアクリルブロックにひっつき虫を貼り付けて立たせました。右は普通に寝かせただけでは形が歪になってしまうので、底にひっつき虫を詰めて形を安定させています。
銀一 Bクリップ (エレン)
前回さらっと名前は出しましたが、多分名前は知らなくとも皆さん一回くらいは撮影シーンで見たことがあると思います。よくあるスタジオ用のクリップです。地味ですが無くてはならない大事なアクセサリーです。

※画像はヨドバシカメラの商品ページより
なぜそう呼ばれているか知りませんが、スタジオではエレンと呼ばれています。私が使っている物は銀一のBクリップでひとつ500円くらいで購入したものです。
固定力が強く、造りも丈夫でしっかり作られています。内側がギザギザになっていて背景紙やトレペもしっかり掴んでくれます。艶消しブラックですので商品への映り込みの影響が少ないのも良いですね。
アールがついており、大きく開くので大型三脚の脚にもしっかり咥えることができます。ビニタイ(ビニール紐)をくくり付けておけば、ケーブルやバッテリーなどをぶら下げておけます。これがスタジオでは超便利!
目玉の穴は1/4インチ(細ネジ)が通るので雲台やアームを取り付けて、ハクバのカメラクリップのような使い方もできます。固定力が強いのでZ50とキットレンズくらいでしたら楽々固定できます。

オートポールにBクリップを挟んで固定。クリップの目玉にVelbonの自由雲台QHD-33を取り付け、NikonZ50&NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VRを装着。Bクリップはビクともしませんでした。白いレンズサポーターは現在開発中の製品の試作品。コストカットのために3Dプレンターで作りました。
直径24mmくらいのパイプ径の三脚であれば大きめの目玉クリップでも十分です。まずはこちらで試してみて、良ければBクリップを購入されても良いと思います。
Manfrotto(マンフロット) ダブルスーパークランプ 038
背景紙サポートシステムを組み上げる際に便利な、スーパークランプを90度に2個組み合わせた万能クランプです。直径13〜55mmのバーやパイプが挟め、耐荷重は15kgもあるので、あらゆるブツ撮りのセッティングで活躍してくれます。
オートポール
オートポールという商品名を初めて聞くという方も多いと思います。私もこれに初めて出会った時は衝撃を受けました。だってただの棒が…
このレバーを操作するだけで、一瞬にしてしっかりした柱になるのですよ!まぁ突っ張り棒と同じ原理なんですけど、とにかくこの手軽な操作性はスタジオ撮影では非常に便利です。

左はオートポールの全体像。右は操作部分。
こいつとダブルスーパークランプを組み合わせれば可能性は無限大。私はダブルクランプをふたつ使って、ひとつはトレペ用のペーパースタンド、もうひとつはトップライト用のライトスタンドとして使っています。パイプが太く大掛かりな印象がある機材ですが、実際にはかなり省スペースでセッティングできます。超おすすめです。

オートポール・ダブルクランプ・サイドアーム・スピゴットアダプター・ティルトヘッド・ストロボ・バー・トレペを組み合わせてトップライティングとディフューザーシステムを構築
値段は約16000円とそこそこお高いのですがそれだけの価値はあります。ブツ撮りをされる方なら絶対に一本は持っていてほしい機材です。
さて今回は4つほど超便利なブツ撮りアクセサリーをご紹介しました。中でもひっつき虫とBクリップは安価なのに便利ですから、今から本格的にブツ撮りにチャレンジしようと考えている方は持っておいて絶対に損はないと思います。


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