アルカスイスZ1のクランプは見た目は非常に格好良いクランプです。
アルカスイス純正クランプの問題点
少なくともアルカスイスユーザーにとってはインダストリアルデザインとして完成された完璧な製品と言えるでしょう。なぜなら1つのクランプに新旧プレートどちらのプレートにも互換性を持たせ、尚且つデザインとして美しいからです。
しかし日本の多くのアルカスイス雲台ユーザーは、私を含め「アルカスイス互換」ユーザーです。fixなんて規格は普及しておらず、アルカスイスなんてカメラを愛用して持ち歩いている人なんて、ほとんど居ません。つまり下段のfixを装着する部分なんて必要ないのです。
むしろこの2段式の溝が原因で、アルカスイス雲台全体の評価を下げていると言っても過言ではありません。底がフラットなクランプであれば、かなり使いやすくなると思われますので、もっと評価も高かったと思います。
問題解決にむけて
そんな事を思いついたのが、2014年の10月。アルミ板を加工してプレートを自作しました。
こちらは現在、タケシ クリヤマ❦TEAM AICHI 氏の手に渡っています。タケシ君が言うには「使い勝手は良い」とのことです。作った張本人である私はRRSに変えてしまい「アンチ純正クランプRRS信者」に成り下がっていたため、すっかり3年半も検証を怠っていました。
しかし今回、気持ちを改め、今一度純正クランプとも向き合ってみようと決意し、現在持っているアルカスイス雲台4機種のうち、Z1+とC-1 CUBE GPを純正クランプに戻しました。
今回の検証用に使った素材はアルミではなく、ゴムシート。ホームセンターで1枚60円くらいだったと思います。それをクランプの形状に合わせて切り取りました。
雲台に装着したのがこちらです。
めちゃくちゃしっくりきました。これは期待できます。また今回はTwitterの友人の、赤い彗星ことがーすーさんにも同じ物を制作し、テスト協力して頂きました。
がーすーさんはZ1g+です。めちゃ格好良いですね。
対策結果
さて肝心の装着初日のファーストインプレッションは

三脚座のある長玉をつけるのは少し楽になりましたが、大きく変化はないですね…。クランプからプレートが浮いている状態が改善されたのはすごく満足感が高いです!
何というおべっか!あんまり変化は無いよ。でもなんか申し訳ないから何かしら褒めておこう。としか読み取れません。失敗ですね。私個人的には結構良いなと思っていたのですが、どうやら独りよがりだったようです。
しかし数日後、屋外に持ち出して撮影を行った事により状況は一変します。

昨日の夜中、ゴムシートを使って撮影してきたのですが、手元が見えない中で使うとて効果覿面!かなり使いやすくなっていることに気づきました!滑り止め効果もあり、プレートがなめらかにクランプに吸い込まれて行く感じです!前使ってたクランプよりも使いやすくなりました!
これです!この言葉が欲しかったのですよ!がーすーさん、やる男だと思っていましたよ。ありがとうございます ^^
まとめ
という訳で、アルカスイス純正クランプは何らかの加工を施して1段式にすれば、そこそこ使いやすくなる。と結論付けたい思います。もし純正クランプの使いにくさに悩んでいる方がいらっしゃれば、ぜひ一度試してみてください。ではではー
がーすーさん、ご協力いただき、ありがとうございました!


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