超おすすめ!自由雲台+ギア雲台のハイブリッド ARCA-SWISS P0 Hybrid

すでに購入から1年半経ちましたが、未だに新鮮さを失わないアルカスイス P0 Hybrid。しかし私が思った以上にユーザーが増えていないと言うのが現状です。

今回はこの素晴らしい製品をもっと普及させるべく魅力を発信したいと思います。

アルカスイスP0 Hybrid 基本スペック&外観

arcaswiss-p0hybrid

可搬性を重視

下半身が自由雲台、上半身がギア雲台、2種類の雲台をハイブリッドさせた非常に個性的な雲台です。ノブの出っ張りも最小限に抑えられており、わずか620gとギア雲台では最軽量に仕上げたのは、おそらく可搬性を重視した設計なのだと思います。高さは125mm、底の三脚取付けネジは3/8インチ太ネジ、耐加重は20kg。価格は実勢価格で15万円前後。Gitzoであれば2型くらいの三脚にちょうど良いサイズ感だと思います。

各部の操作性

自由雲台と言えばアルカスイスと言うくらい、得意分野。ボールサイズは小さいながらアスフェリカルボール(楕円形ボール)を採用していますので、滑らかな操作性を実現しています。通常ボールサイズが小さくなると途端に操作性が落ちるものですが、アルカスイス社の凄いところはZ1+と比較しても遜色ないところです。

フリクションの調整はできません。これが最大の欠点かな?と思っていたのです。
…が、さすがアルカスイスです。最大に緩めてもカックンしない程度に最初からある程度の負荷をかけた状態で組み上げてきました。これによりほとんど弱点が見つからない雲台となりました。
またギア雲台の操作性も秀逸です。重い機材が載っていても非常に軽快で、指先の力で楽々操作が可能です。下側、上側のティルト角はどちらも10度ずつと、さほど可動範囲は広くありませんが、微調整という機能なら必要十分です。

arcaswiss-p0hybrid

また0度の位置にストッパーがあり、感触で0度に戻った事が分かるようになっています。パン方向にも90度ごとにクリックストップ機能が付いています。クリックストップ機能はクランプを外して内部の部品を外せばOFFにすることも出来ます。

P0 Hybridは一体どこがどう凄いのか?

質問者
質問者

P0 Hybridは何となく良さそうだけど、値段が馬鹿みたいに高いし、耐加重もそんなに大きくないし、本当に買う価値あるの?

あります!

実際にこのような質問を何度か受けたことがありまして、その度にお勧めしてきました。これまで私の知り合いだけでも3人買われており、いずれの方も満足度は高いです。

では一体どこがどう凄いのかを説明したいと思います。

操作性が半端ない

見出しの通りです。操作性が半端ありません。まず普通の自由雲台はほぼワンハンドル操作で構図を決めることができます。これが自由雲台のメリットとも言えます。

しかし現実はちょっと水平がズレてしまったり、雲台をロックして押さえていた手をボディから離したら、ほんの少しお辞儀して構図がズレしまった!なんてことありませんか?マクロ撮影だったらこれらは致命的ですよね。

しかしP0 Hybridならばワンハンドルで決めた構図を変更すること無く、ギア操作で微調整することが可能です。

arcaswiss-p0hybrid

通常の自由雲台では少しズレることを想定して位置決め→固定をする必要がありますが、P0 Hybridならまったく気にせずどんな雲台よりもスピーディにセッティングが可能です。もっともシャッターチャンスに強い雲台と言っても過言ではありません。

画角内の被写体をほぼ動くこと無く、微調節が可能

arcaswiss-p0hybrid

ギアは扇状に動くので画角内の被写体位置をほとんど動かさずに、水平、垂直の微調節が可能です。

登山や旅行にも最適

非常に軽量ですので、登山や旅行にも携行しやすい製品です。足場の悪いフィールドでも、この操作性なら素早く簡単に構図合わせができます。上のような不安定な足場だと、ちょっと水平がズレていても「まっ良っか」と妥協しがち。しかしP0 Hybridなら煩わしさを感じません。

夜景のように、じっくりと腰を据えて撮影するシーンでも、この操作性は魅力的です。上のように室内からの映り込みを避けるためには、微妙な位置決めが必要です。ギア雲台であればもっとも映り込みの少ない場所を探りながら構図を簡単に作ることができます。

パノラマ雲台として使える

パン機能がクランプ下に付いているため、水平を合わせたら正確な360度パンしても、決して水平がズレることはありません。

arcaswiss-p0hybrid

別途クランプ付きロングプレートを用意してノーパララックスポイントで撮影すれば高品質なパノラマ撮影が可能となります。

ノーパララックスポイント(No Parallax Point)を知り、正確なパノラマを撮ろう

もちろん欠点もある

欠点がない雲台など存在しません。

固定力はZ1+には及びませんし、一本脚で頭でっかちな構造が故、さほどブレに強くありません。小型軽量とは言え通常の自由雲台よりは重く大きいです。何より価格が非常に高額であり、安易に推奨できません。しかし、機材や用途に合う方なら、それらの弱点を補って余りあるだけの魅力が詰まった製品であることは間違いありません。

arcaswiss-p0hybrid

まとめ

価格だけがネックですが、海外から購入すれば結構安く購入することも可能です。ただしアルカスイス社の製品は他社と比較して、初期不良があったり個体差が大きいので、その辺は多少の覚悟が必要となります。中型雲台の中ではこれに勝る雲台はまず無いと思いますので、最高峰の雲台をご希望の方には超お勧めです!参考になりましたら幸いです。ではではー

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haku
こんにちは三脚フォトグラファー「ハク」です。 当ブログのキャッチフレーズは「探していた三脚と雲台の情報がきっと見つかる!三脚雲台沼ブログ」です。 当ブログを読めば大抵の三脚雲台の悩みは解決できるようになるはずです。 どうぞよろしくお願いいたします!

コメント

  1. すりみ より:

    この度、こちらのブログを参考にしてP0Hybridを購入したすりみです。

    購入後、初めて丸一日撮影で使用したのでその感想を報告します。

    私はどこにでもいるアマチュアです。
    どちらかというとポンコツ寄りです。
    使用機材はFUJI X-T2 レンズは XF18-55 XF80macroです。

    購入前に検討したのは自由雲台でアルカスイスのZ1+とRRSのBH-55の二択。
    ほぼBH-55に決まっていたのですが、RRSの三脚が注文不可状態が続いていたため実際には
    注文できずにいました。

    そんなある日、何気なく見ていたYouTubeで当ブログのハクさんのP0Hybridをレビューする
    動画を見てしまい、結果購入しました。

    横道にそれましたので感想に戻ります。

    長所
    適度なフリクションがかかってるのと、ボール固定部からカメラ固定部まで一般的な
    自由雲台よりも距離があるためか構図決めが本当に滑らかです。
    特に力のコントロールをしなくても、ヌルヌル動いてピタッと止まります。

    固定するときも指二本でリングを軽くクリっと回すだけでカチッと止まります。
    止めるときにありがちな、ほんのわずかなズレも私は感じませんでした。

    よって、構図が素早く簡単かつ正確に決められるため肝心のギア部を使う機会がほとんど
    ありませんでした。

    短所
    レバークランプの開く動作がやりにくい。
    RRSのクランプの癖で何度もロックを解除せずに開こうとしてしまいました。

    雲台機能に不満はありません。
    購入して本当に満足してます。

    生まれ変わっても、またP0Hybridを購入します。

    • haku haku より:

      すりみさん、P0Hybrid購入おめでとうございます!気に入っていただけたようで安心しました。純正クランプは使いにくいですよね。クランプが外せるようなら将来は改造も視野に入れられても良いかもしれませんね。その際はまた相談してください。

  2. Sel85f14gm より:

    拝読させて頂き、購入することにしました。
    ありがとうございました。

    • haku haku より:

      Sel85f14gmさん、凄く良い機材ですので、超オススメです。また感想など聞かせて頂けると嬉しいです。

      • Sal85f14z より:

        本日到着しました。
        ギアの軽さに感動しています。
        ボールのロックリングのfunction motionという機構がどういう機能なのか分からないのですが、教えて頂けないでしょうか。

        • haku haku より:

          sal85f14zさん、ご購入おめでとうございます!感動していただけたようで一安心です。function motionは胴体部分のリングを回すだけでロック操作をコントロールできる機能で、締め加減・緩め加減によりボールにフリクションをかけながら、なめらかに動かすことが可能です。

          • Sal85f14z より:

            すみません。よく分からないです。
            ロックリングを回転だけでなく上下に稼働できるのは機能ではなくただの遊びなんでしょうか?

          • haku haku より:

            sal85f14zさん、ロック機構に名前が付いているだけですので、あまり難しく考えることではありませんよ。スカートを外して内部を確認しましたが、とても繊細でよく考えられた機構でした。リングが上下するのは仕様ですのでご安心ください。

  3. Sel85f14gm より:

    名前を間違えました。
    上のsel85f14gm=sal85f14zです。

  4. Sal85f14z より:

    理解できましたありがとうございます。
    上下に動くのは遊びで、ロックリング回転時のの締まり具合をfunction motionというのですね。

    お忙しいところ教えて頂きありがとうございます。
    大事に使っていきたいと思います。

  5. sal85f14z より:

    度々すみません。
    本日早速クランプのつまみと、ギアのつまみを間違えて操作してしまいました。落下する事はありませんでしたが。

    p0 hybrid の関する記事を読ませて頂きましたが、クランプの交換が難しいのと、スペーサーが必要なんでしょうか?
    出来ればRRSのレバークランプに交換したいと思っています。

    • haku haku より:

      sal85f14zさん、こんばんは。落下しなくて幸いでした。私も一度ひやりとした経験があります。改造に関しては私は今部品のストックがないのですが、ロカユニバーサルデザインという会社で、同じ改造を請け負っています。私が一部プロデュースしていますので、信頼できる会社です。
      https://www.loca.design/
      Webサイトでコンタクトのページがありますので、そちらからお問い合わせください。私から聞いたと伝えて頂いて構いません。

  6. SAL85F14Z より:

    改めて付属クランプの裏面の画像見ました。
    部品を上から抑えるような構造になっているのですね。

  7. Sal85f14z より:

    Hakuさんありがとうございます。
    そちらの会社は販売だけでなく、改造もしていただけるんですね。ありがとうございます。

  8. 300BMYork より:

    haku様 はじめまして。
    仕事の延長での物撮り作業が増え、自分の欲求はギア付雲台だと気がつきました。
    そこでネットを彷徨っていたら、haku様の愛情溢れるBlogに辿り着きP0Hybrid購入しました。

    購入後2か月経ちました。パン方向の90度ストップは私も使いにくかったので分解・撤去しました。
    フリップロックを購入しましたが、私はレバー中立位置の開きが足りなかったので、レバー作用点を少しヤスリで削りました。
    今まではノブ式クランプしか使った事が無かったので、非常に使いやすく感じます。
    でも、きっとRRSレバークランプに辿り着くのでしょう。(笑)
    インスタにアップされているZ1クラスのL60(?)が発売されたら、きっと購入します。
    これからも愛が溢れる三脚と雲台等のBlogを楽しみにしています。

    • haku haku より:

      300BMYorkさん、はじめまして!良い雲台を手にされるきっかけになれて嬉しいです。私も90度毎のクリックストップは外しています。RRSのレバークランプはとても使いやすいですが、純正はデザインが格好いいので悩みますよね。インスタのヤツは直接聞いてみましたが、まだ型番が決まってないそうです。上のパンニングはもしかするとローテーターになってる可能性があります。何にしても楽しみですね。

  9. allright より:

    hakuさん、初めまして。
    こちらの記事を読んで、P0 hybridを購入しました。
    建築写真撮影には最適ですね。
    これまでの3way雲台のイライラがなくなりました。
    なんでもっと早く購入しなかったんだろうという思いと、
    こちらの記事に気づかず、他のメーカーのものを購入しなくてよかった、
    という喜びでいっぱいです。

    一つ質問があるのですが、ボール部分の動きが硬いのです。
    ヌルヌル感がありません。
    グリースを塗っちゃってもいいのでしょうか?
    お手すきの時にでもお返事いただけると嬉しいです。

    どうぞよろしくお願いします。

    • haku haku より:

      allrightさん、こんにちは。まずはご購入おめでとうございます。さて、ボールの動きが固いという事ですが、アルカスイス社は全て手作業で作っているため、どうしても多少の個体差はあります。ただ、もし負荷が掛かっているような固さなら、フリクションを調整すれば改善される可能性があります。詳しくはこのURLをご参照ください。
      https://arcarrsgitzo.com/arca-swiss-friction-control/
      いずれにしても、ボールにグリースはやめて下さい。ボールを固定する樹脂製の皿との間にグリースが入ると極端に動きが悪くなり、素人では修理も難しくなります。悪化するだけですので、まずはフリクションの調整から行ってみてください。

      あまりにも動きが悪いようなら、購入された店舗に相談してみるのも1つの手です。日本国内で購入された物ならKPIがアルカスイス社に報告はしてくれます。ただ初期不良と認められなければ、往復送料を取られてお仕舞いなんて悲しい結果になる場合もあります。
      輸入された場合(特にB&H)ですと、在庫がある時に交換に応じてくれる場合があります。ダメ元で相談してみるのも良いと思います。

      • allright より:

        早速のお返事、ありがとうございます!
        教えていただいたページを拝見しました。
        「調整後の挙動」動画と同じように、カメラを装着して動かしてみたら、
        この動きの固さが普通なのかもと感じました。
        (ヌルヌル感の個人的な感じ方の違い?)
        とりあえず、このまま使ってみます。
        わかりやすい解説をありがとうございました。

        こちらのサイトに出会って、三脚周りのことがとても勉強になりました。
        雲台沼に足を取られそうですが、撮影がより楽しくなりそうです。
        ありがとうございました。

        • haku haku より:

          allrightさん、こんばんは。お使いの機材の重量やユーザーの感覚によって、どうしても快適な操作性というのは相違があると思います。変だなと思ったら我慢せずに何でも聞いてください。予想では出荷状態が一歯車分、締まってるだけのような気がします。それなら簡単に調整可能ですので、使っていてどうしても不満でしたら、送って頂ければ私が調整する事も可能です。まずはしばらく使ってみてください。

          • allright より:

            hakuさん、ありがとうございます。
            しばらく使ってみて、やっぱりおかしいかな?と思ったら、hakuさんにお願いするかもしれません。その時は、どうぞよろしくお願いします!

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