Really Right Stuffの三脚の石突はツルツル滑る
RRS三脚に採用されている石突は、形状が良くないのか、はたまたゴムの素材が悪いのか、グリップ力(摩擦力)がありません。屋外で使用する分にはまったく気にならないのですが、床の上だとちょっと滑ってしまい、機材を交換したり、Lブラケットで縦横構図を変更する場合は、滑らせないように注意が必要です。何とかしてこの問題を解決するべく、昨年9月ごろに全力で対策を施してみました。
- 石突そのものを交換する
- 滑り止めクリーナーを使う
- 石突を自作する
- ゴムに溝を付ける
- ゴムをコーティングする
上記対策の中でもっとも良い結果に繋がったのは「滑り止めクリーナーを使う」でしたが、効果がすぐに切れてしまうという欠点がありました。
石突を自作するのは見積もりを上げましたが、金型を作る必要があるらしく、お金が掛かりすぎるため断念しました。
結局この中で総合的に良い結果に繋がったのは「ゴムでコーティング」。ではなく、その「コーティングを剥がした」状態でした。
コーティング自体は結構弱く、すぐダメになってしまうのですが、コーティングは綺麗に剥がれず、ゴムに付着して残ってくれるため、その付着物が摩擦を産むという、なんとも言えない副産物的展開で幕を閉じたのでした。
しかしこれも時間が経過とともに、グリップ力が弱まり、また滑り始めてしまいました。手間がかかる割には効果は2ヵ月ほどしか持続しませんでした。ほぼ室内で使っていたので、厳しい環境で使うと寿命はさらに縮まるでしょう。
もう一度、石突そのものを交換する
そもそもなぜReally Right Stuffの石突が滑りやすいのでしょうか?ゴムの材質もあると思いますが、形状による影響も大きいと思います。丸い形状はフラットな床では滑って当然と言えるでしょう。
実際、Gitzoの石突に交換したところ滑りは軽減しました。
しかしGitzoの石突は幅が広くないため、全開脚した時にReally Right Stuffの三脚のロックナットが地面に干渉してしまいます。
ならばReally Right Stuffの石突の丸い形状を、少しなだらかにしてやれば良いのでは?と思いReally Right Stuffの大型三脚用(シリーズ4用)の石突を試してみました。
しかし結果は残念ながらほとんど変わりませんでした。直径数ミリの大きさの差では効果は望めないようです。
そんな中、情報を求めてネットを徘徊していますと、なかなか良い形状の石突を発見しました。Robusという三脚メーカーの石突で、価格は1セット(3個入り)約40ドルとそこそこ高いです。取り付けネジは3/8インチ。
ドキドキしながら装着しましたところ…
ネジが全ネジではなく、半ネジでした…。こんな凡ミスするなんて痛恨の極みです。しかしここまで来て「失敗しました」ではブログのネタにもなりません。
何か手はないものか?そう言えばGitzoのスパイク内臓石突はスペーサーが挟まれてました。間に樹脂かゴムシートを挟めば良いのです。
という訳で固めの合成ゴムシートをパイプ径に合わせてワンオフで制作することにしました。
シリーズ2と3のパイプ径に合わせて26mmと30mmの2種類作りました。厚みは5mmの合成ゴムです。
完成です。結局このゴム石突に交換して滑りにくくなったのか?と言えば、少しマシになったかな?と思います。Gitzoの石突に交換した時と同程度という感じで「劇的に良い!」という程ではありません。ただGitzoと違って全開脚した時にロックナットは干渉しません。デザインも格好良いので、とりあえずはコレで当分使ってみようと思います。
それにしても一体誰に需要があるんだ?この記事は
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